生徒よりも英語の先生のレベルアップが必要だと思う | 文科省の英語力調査より
文科省の行った英語教育改善のための
調査なるものが発表されたので高校生向けのものに目を通してみた。
平成27年度英語教育改善のための英語力調査事業報告:文部科学省
この調査について簡単に整理すると
・目的
「第2期教育振興基本計画」(平成25年6月 閣議決定)を経て、文科省の「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」(平成25年12月 )が公表されたのがきっかけで行われるようになったみたいです。小学生から高校生まで書く段階で英語教育を充実させて生徒の英語力を向上させていこう、そのためのフィージビリティー調査である。
・対象と時期
27年6月末から7月末に
全国の国公立の高校三年生 約8.1万人(スピーキングは1.8万人)、約500校を対象
とその学校の先生にアンケート。
・内容
英語に関する4技能(読む聞く書く話す)がバランス良く育成されているかという観点から実施、生徒の英語力と英語学習の把握から分析、指導の改善に役立てる。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)というテストベースで
平成26年と平成27年を比べて分析している。
・受託先
ベネッセが受託で受けているもの。
概要はこんな感じです。
調査は500ページくらいあって読むのがちょっと大変でした。。。
結果は、ざっくり言うと、英語力が向上しているそうです
今回は、個人的に気になった結果に注目していきたいと思います。
生徒への質問。
・どの程度まで英語を身に付けたいと思いますか
①「英語を使って、国際社会で活躍できるようになりたい」が 8.9% から 11.2%
上がっている。また⑤「海外旅行などをするときに、英語で日常的な会話をし、
コミュニケーションを楽しめるようになりたい。」はややさがってはいるものの、 36.7% → 35.6%と大き割合を占めている。
一番顕著なのは、⑧特に学校の授業以外での利用を考えていない。が25%→20.6%に下がっている点ですね。
英語への意欲があがっていることが伺えますね。Nice!
一方で、教師向けの質問もありました。
・自分の英語力を向上させるための取組をしていますか?
ほとんどが英語のコンテンツを観ることを通して日々英語力を向上させる取組をしているという結果に。
ちょっとこれは、判断は難しいですが、
・外部検定試験を受験し、英検1級、TOEFL iBT 80、TOEIC 730点以上のいずれかを取得してますか?
全体的に、英語の先生なのに比率が少ないとは思いますが。。。
ここに一番の驚きを感じましたが、昨年よりは改善されているように伺えます。
56.8% → 59.3%
受けていないだけなんですかね。TOEIC730は英語を教える人は最低ラインにも至らないと思ってしまいますがいかがでしょうか。
英語教育はどうなることやら、
生徒もそうですが、先生もさらなる進化が求められていきますね。
気になる方は、是非調査データを見てみてください!
【了】