Mushimeganeの日記 

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外資系企業で働くならやはり英語 外資系企業動向調査より

経産省から、第50回 外資系企業動向調査 ↓

<速報>第50回 平成28年(2016年)調査結果概要 (平成27年度(2015年度)実績) (METI/経済産業省)

が発表されたので読んでみた。

 

調査内容などの詳細は上記をみてほしいが、調査対象企業約5,800社の2015年度の実績について、2016年8月に調査したものである。

 

事業展開する上で、どこを魅力と思い、どこが阻害要因になっているのか。

そして、日本人の人材確保が難しいとおもっている理由について、

ここでは書き残したい。

 

 

 

日本で事業展開する魅力

まず、日本で事業展開する外資系はどこが魅力だと感じてくれているのか。

 

上位3つの理由はこちら

  • 「所得 水準が高く、製品・サービスの顧客ボリュームが大きい」
  •  「インフラ(交通、エネルギー、情報通信等)が充実している」
  • 「製品・サービスの付加価値や流行に敏感であり、新製品・新サービスに対する 競争力が検証できる」

 

アジアさらには世界の中でも、所得水準が高いマーケットとして、インフラが整っているから魅力的というのは、すっと理解できる。特に東京の交通機関は世界一だと外国から来た友人は評価してくれている。

「製品・サービスの付加価値や流行に敏感であり、新製品・新サービスに対する競争力が検証できる」ここは意外な感じがする。シンガポールや、香港、クアラルンプールなどの多様性あふれる都市ではなく、東京なのか。

 

・日本で事業展開する上での魅力についての詳細(経産省のPDFより)

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日本で事業展開する上での阻害要因

一方で、日本で事業展開する上での阻害要因は?というと

上位の理由はこちら

  • 「ビジネスコスト の高さ」
  • 「日本市場の閉鎖性、特殊性」
  • 「人材確保の難しさ」
  • 「製品・サービスに対するユーザーの要求水準の高さ」

 

 

 ビジネスコストの高さ、ユーザーの要求水準の高さは

確かにそうであるが、先ほどの魅力と表と裏の関係だろう。

日本市場の閉鎖性、特殊性・・・については法整備との兼ね合いでどうしようもない気もするが、中国市場よりはとっつきやすいといったところだろうか。

また人材確保の難しさ・・・ こちらについてはつぎで深く見ていきたい。

 

・日本で事業展開する上での阻害要因についての詳細(経産省のPDFより)

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日本人の人材確保上の阻害要因

外資系企業で働きたい日本人なら気になる

日本人の人材確保上の阻害要因ランキングはこちら

  • 「英語でのビジネスコミュニケーションの困難性」
  • 「給与等報酬水準の高さ」
  • 労働市場流動性不足」
  • 「募集・採用コスト」
  • 「厳格な労働規制」
  • 「法定外福利費水準の高さ」

英語がやはり第一位にランクイン。外資でも半数が回答。外国人の人材確保上の阻害要因も日本語でのビジネスコミュニケーションの困難性が一位で、双方に英語と日本語の壁を感じてしまう。前回の調査よりも若干ではあるが、回答が増えているのが気になる。

その他は、労働市場流動性不足以外、現実的なコストや法規制について書かれているが、スキル面で言うと英語がやはり阻害要素大という結果

 

・日本人の人材確保上の阻害要素(経産省のPDFより)

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感想

日本で展開する外資系企業が回答した日本での事業展開の魅力と阻害要因はおおむね

理解できる結果だった。

外資系で働くには英語が必須という事実だけなく、多様性があふれる環境でのコミュニケーションのためにも言語は身につけなきゃなと改めて思った。

 

一方、日本の日系企業で働く外国人が日本語でしていることを考えると素直にすごい。
街中やお店で日本人とだけではなく、違う国出身の外国人のコミュニケーション言語は日本語なシチュエーションをみることも多くなった。
英語よりも日本語が得意な外国人もいることは忘れてはならない。

 

 

【了】